Diversity_Training_Program

一人ひとりの器が響き合う――ダイバーシティ研修

お互いの器の違いを確かめ合い、
多様な価値観から学び、組織の成長につなげる機会

現代の企業では、ダイバーシティ(多様性)やインクルージョン(包摂)が欠かせない重要なテーマとなっています。

しかし、ただ異なる背景を持つ人々を受け入れるだけで、本当に組織にとっての豊かさにつながるのか疑問に感じることはないでしょうか?

ダイバーシティやインクルージョンが強調される一方で、それが組織全体の成長にどのように寄与するのかは見えづらく、社会的な要請から受け身的に仕方なく取り組まれるケースも少なくありません。

単に言葉のうえでダイバーシティやインクルージョンを取り入れても、組織の成長は十分に促進されません。

むしろ、多様な価値観がぶつかり合うことで組織に歪みが生じ、一体感やパフォーマンスの低下を招くリスクもあります。

このことは、「器」の概念を用いることによって、詳細に説明することができます。

一回り大きな器をつくるためには、多様な中身を受け入れ、時にそれを抱えきれずに溢れる状況を限界として受け入れることが必要で、それによって初めて、もっと器を大きくしようと構想することができるのです。

しかし、単に「みんな違ってみんないい」「個性を尊重しよう」で終わってしまうと、むしろ建設的なぶつかり合いを避け、表面的な関係構築にとどまり、新たな器づくりに結びつきません。

そうではなく、自分自身のあり方に目を向け、自己変容と成長を促す「器」の概念を活用することで、より豊かな組織づくりにつなげることが重要なのです。

ダイバーシティやインクルージョンを単なるスローガンとして捉えるのではなく、それを実践的な観点で日常に根付かせるためには、個人と組織の器づくりという視点を取り入れることが求められます。


本研修プログラム概要

「器」は、多様なものを受け入れる日本の精神性に根差した概念で、器が大きいということは、多様な他者を受け入れて活かしていくことを意味します。

本研修では、参加者がダイバーシティの本質にある「人としての器」という考えを理解し、他者との関わり方に対する内省を深め、ダイバーシティを再定義することを目指します。

これまでの研究を通じてわかった「人としての器」理論をベースに、器というメタファーを用いながら、自己のバイアスや固定観念を見つめ直すことに特徴があります。

グループワークによる他者との対話を通じて、多様な価値観に触れることで新たな視点を得て、お互いの違いを活かしながら組織の器をつくるための道筋を描いていきます。

【一人ひとりの器が響き合う――ダイバーシティ研修】

・所要日時:半日~1日
・適正人数:20名程度
・対象層:全社員
・内容:1. 自分らしい器を描く/2. 器理論の紹介/3. 器語り(いれものがたり)/4. 成長エピソード分析/5. 現状の器の認識/6. 組織の器をつくる

上記のほか、研修実施後のフォローアップ研修や面談も承ります。
各社のご状況やスケジュール、ご予算等のニーズを踏まえた進め方を提案させていただきますので、まずはお気軽にご相談くださいますと幸いです。


本研修プログラムの独自性

本研修は、従来のダイバーシティ研修とは異なるアプローチである「器」を起点として、自分自身と向き合いながら組織の器づくりにつなげていきます。
その独自性は、以下の点にあります。

  • 「器」の理論とメタファーを活用:「器」に関する理論とメタファーを用いることで、表面的なスキルではなく、より深層的な「人としての在り方」を問いかけながら、多様な他者への向き合い方を内省的に考えていきます。
  • 他者との対話による囚われの解放:他者との対話を通じて多様な価値観に触れ、他者の視点から自分を見つめ直すことで、自己理解を一段と深めていきます。一人ひとりの器の違いを見つめる中で、自己のバイアスに気づき、それを解放することで、他者への向き合い方を再発見するプロセスを重視します。
  • 個々の器の違いから組織の器づくりへ:「器」は固定されたものではなく、経験や時間とともに変化するものです。過去を振り返りながら、自分らしい器のあり方の根幹に気づくとともに、お互いに器の違いを確かめ合います。そして、今後に向けて、多様性を「活かす」ことに重きを置き、どのように組織の器をつくっていくか、他者と深く豊かに関わっていこうとする意欲を高めていきます。


本研修プログラムの効果

本研修で想定される成果は以下のとおりです。

  • 自分自身の「人としての器」について考えを巡らし、自身の器がどう形成されてきたかに関して棚下し、それをお互いに共有することで、より深い相互理解を体感します。
  • 現状、自身の器のどの点が課題で、どこに変容に向けた兆しがあるのかを、多様な他者とともに考えます。
  • 器理論の4象限「感情」「他者への態度」「自我統合」「世界の認知」に照らし合わせ、今後どのような組織の器をつくりたいか、そこにどう関わっていくかを具体的に整理します。

本研修に参加した皆様からは、以下のような声をいただいています。

「器」というメタファーを通じて、ダイバーシティの本質を問い直し、単に個性を尊重するだけでなく、お互いの違いから新たな視点を学ぼうと思うことができました。

グループワークや他者からのフィードバックを通じて、自己のバイアスに気づき、より真剣に他者と向き合っていこうと思いました。

他者との意見交換を通じて、良い面も悪い面も、ありのままの自分を受け入れることで、はじめて相手に対しても心から受け入れることができるのだと気づきました。

この研修に参加する前まで、多様な価値観のメンバーと関わることにストレスを感じていましたが、それは自分にとっても組織にとっても伸びしろなのだと気づきました。器という言葉一つとっても、そのイメージは人によって異なり、より深く愛情を持ってコミュニケーションを取ることが大切だと学びました。


参加された皆様が、対話を通じて自分の器を深く見つめ直し、もっと器を広げて、より深く他者と関わっていこうという気持ちを高める姿を目にして、私たちも感動を覚えることがあります。

貴社の課題認識を踏まえたうえで最適な進め方をご提案できればと思いますので、まずは、お気軽にお問合せいただければ幸いです。


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